ペルソナ3リロードってどんなゲーム?
影時間の謎を巡るジュブナイルRPG
ペルソナ3リロードは、1日と1日の狭間にある隠れた時間、影時間を巡るジュブナイルRPGです。主人公であるキタロー(主人公の愛称)は、突如としてペルソナ能力に目覚め、限られた人間しか持てないその能力で、影時間中にはびこるシャドウと呼ばれる魔物たちにペルソナ能力をもって対抗し…という感じです。
ペルソナ4・5との共通点と違い
ゲーム性を語る前に、恐らくペルソナ3よりも4、5をプレイしている方のほうが売上的に見ても多いと思うので、まずはそれらとの違いを。といっても、大きな違い自体は存在しません。どの作品もジュブナイルRPGであることは共通していますし、コミュ(5ではコープ)と呼ばれるシミュレーション要素もあるのも共通しています。
一番大きな違いはテーマ性の部分にあるでしょう。4はテーマの一つに「真実」があり(タロットカードの節制のテーマが背景)、5は「破滅からの希望」(タロットカードの星)があります。そして3は「死」(タロットカードの順番そのもの)。ペルソナ3リロードの公式サイトを開くと最初の画面に「memento mori」というワードが目に入ると思いますが、これは死を忘れるな、というラテン語の警句です。そのため3以降の2作品と比べると、相対的に重い話になっています。
テーマについての参考サイト:ファミ通より
死がテーマになっているということから、ペルソナ3の召喚器も銃になっています。個人的な話で恐縮ですが、当時始めてプレイしたとき中学生の時分だったので、銃で召喚がなんともまぁ、いいなぁ、となってしまいましてね。こめかみに銃を突きつけてペルソナを召喚するの、個人的にはペルソナ3以降の召喚シーンで一番好きですね。
話を戻して、テーマがテーマなので特に4と比べると結構重いというか、4が特別明るかった、とも言えるんですが、5と比べても暗い部分があります。が、そこまで身構える必要はありません。
自分の目に映っている世界は、本来自分の認知に基づいた世界でしかなくて、しかし見かたを変えれば、つらいと思っていたことにも新たな価値観を見出せたりします。そうして気持ちが楽になったり、何らかの有益な発見ができたとしたら、幸せなことではありませんか。それを求めるなら、学校や社会でいろいろな相手とのコミュニティーを持たないと難しいので、『ペルソナ3』と『ペルソナ4』では“コミュ”、『ペルソナ5』では“コープ”のシステムを通じ、他者と交流できるようにしました。
ファミ通,「『ペルソナ5』はどうして“学園ジュブナイル”なのか? ディレクター・橋野桂氏による特別コラムから、シリーズの深層を知る【前編】(2/2)」,https://www.famitsu.com/news/201610/08117805.html?page=2,2023/08/23
というのは通底しています。つまり、仮に「死」という重いテーマを扱っていても、人と人とのつながり・関係性を育み、そして彼・彼女自身の力になる。育んだ力は主人公のワイルドというペルソナ能力を使い分けられるものにも繋がり、というお話が上の引用したもので読めるので、ペルソナシリーズファンの方はぜひご一読を。ちなみに上ではペルソナ5を軸に語られているので、3の話は少なめですが、ただそれでもペルソナの解釈なども語られており、やはり読んでおいて損はないだろうと思います。
個人的には上記のインタビューを読むと、あぁなるほどなぁ、と思うことがペルソナ3のコミュには結構ありました。が、それ以上は今はいいでしょう。ここかゲーム性の部分に入っていきたいと思います。
コミュと呼ばれるシミュレーションパートと1Moreバトルが楽しい戦闘パート
仲間たちと絆を育むコミュパート
上に引用したように、ペルソナ3以降の作品では人と人とのつながりがそのまま主人公の力になります。3ではコミュ、と呼ばれる要素です。コミュは特別課外活動部(主人公が属する影時間の謎を解き明かそうとするコミュニティ)の面々であったり、学園で出会う友人たちであったり、はたまた少女や老婆、有名人などなど。コミュを育むとそれぞれのキャラに対応したアルカナが上昇し、そのアルカナに対応したペルソナを合体させるとボーナスが貰えるようになります。つまり、合体したときにより強力なペルソナが生み出せるようになる、ということですね。
個人的にはここが結構目玉パートにもなっていると思うのですが、コミュを育むと例えば主人公が男キャラだったら女性キャラと恋愛関係になれたりするんですよね。もちろん、ならない選択も可能です。そこはユーザーに任せられます。ちなみにフェスの要素が全部あるわけではないものの、アイギスコミュはあるそうです。まぁ、PV見てたらアイギスヒロインすぎん?ってなったのでさもありなん。
1Moreバトルが楽しい戦闘パート
本作の特徴は1Moreバトルと呼ばれる戦闘パートで、敵の弱点を突いたら連続行動、突かれると敵が連続行動、というシステムです。一度攻撃して弱点を突くとダウン状態になり、敵全員をダウンすることができたら総攻撃と呼ばれる特殊行動で敵全体に大ダメージを与えることができます。
とにかく弱点を知ることからゲームが始まり、逆に敵に弱点を突かれないことも非常に大事になってきます。そのため戦闘では、どのペルソナなら弱点を突けるのか、あるいは突かれないのか、というのを念頭に入れておく必要があります。さらにリロードからシフト、と呼ばれるシステムが追加されました。これは弱点を突いた後、味方に自身の順番を渡して攻撃をしてもらう、というものです。これにより複数の敵の弱点を突けるようになったり、あるいはP5ではシフト(正確にはバトンタッチ)していくことでダメージ倍率が上がったり、SP消費がなくなったりもしたので、バトルを有利に進めることができます。
他にもPVを見る限り、ジャックランタンとジャックフロストが踊っていたりしたので、ミックスレイドのシステムは続投しているんでしょうか。P3Pではアイテム扱いになっていましたが、果たして。戦闘面はもう少し情報がでしだい、戦闘システム要素としてまとめて記事にしたいと思います。
ゲームを彩る楽曲にも注目
最後に、ペルソナシリーズといえばBGM。というイメージを持っている人も多いと思います。今やそれだけペルソナのBGMは人気ですし、実際自分もよくブログ執筆中にペルソナのBGM流してます。今作では新たなバトル曲も追加されています。他にもPVを見る限り今までの楽曲もリファインされているようなので、要注目です。
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