【スクエニ】Steamウインターセールでおすすめのゲーム

スクウェア・エニックスのウインターセールで個人的におすすめのゲームを紹介します。最近、スクエニというだけで評判が悪い感じですが、最近のでも面白い作品あったりもするのでぜひ。

今回のセール期間は12/14~1/4

目次

スクエニのセール中おすすめゲーム早見表

ゲーム
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一言ポイント

オクトパストラベラーⅡ
発売日:2023年2月25日
美麗なドットと3D表現を融合させた「HD-2D」が売りの作品。前作の不満点をすべて解消しており、続編として完璧に近い出来栄えといっていい。
\7800→\5460(30%off)

ブレイブリーデフォルトII
発売日:2021年2月26日
こういうのでいいんだよ!というRPG。ストーリーも無駄なこねくり回しがなくすっと入ってくる。戦闘も”壊せる”手段が多く、組み合わせが楽しい。
\7480→\3740(50%off)

NieR Replicant ver.1.22474487139…
発売日:2021年4月23日
ニーアレプリカントのリメイク作品。欠点だったアクション面に改善が加えられて格段に遊びやすくなった。また、新EDも追加されており、ファン必見。ファンはもう遊んでるか。
¥8580→¥3432(60%off)

NieR:Automata
発売日:2017年2月23日
ケツゲーオブザイヤー受賞。内容はヨコオタロウなんで物悲しいです。戦闘はプラチナゲームズが携わっており、前作レプリントの欠点を改善している。女性人気も高い一作。
\5280→\2112(60%off)

ドラゴンクエストXI S
発売日:2019年9月27日
ドラクエナンバリングの11作品目。Sを遊ぶともう無印には戻れない。というくらい快適になった素晴らしい作品(完全版商法かよとは思ったけど)。ドラクエ入門にもよく、歴代作品が好きでも嬉しい。
\5478→\3286(40%off)

FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE
発売日:2017年7月13日
オリジナル版は2006年の作品と古く、また悪評も聞いたことある人も多いかもしれない。が、間違いなくゲーム史に残る名作。悪評も理解できる部分があるが、どう考えても面白い。マイナスイメージを持ってる人にぜひ遊んでもらいたい一作。
\5280→\2112(60%off)

ファイナルファンタジーXIII
発売日:2009年12月17日
これも12同様悪い評判が結構聞かれてると思うが、間違いなく戦闘面ではトップクラスの面白さ。これに連なるライトニングリターンズも戦闘は白眉の出来。12同様、たしかに難点がないわけではないが、コマンドRPGに新風を吹かせたであろう作品だろうに。
\1834→\733(60%off)

以上今回紹介するおすすめ作品です。クロノトリガーとか聖剣伝説とか入ってないの!?となる人もいるかもしれませんが、まぁ個人の趣味なので…

クライシスコアも入れてもいいかなと思いましたが、あの戦闘なら頂点たるキングダムハーツ2があるので、そちらをおすすめしたい。のにSteamで遊べない。悲しい。脱線してキングダムハーツ2の良さを語りたいですが、さくっと本題行きましょう。

オクトパストラベラー2

システムがより洗練され圧倒的に遊びやすく

オクトパストラベラーシリーズ待望のコンシューマ作品。無印オクトパストラベラーが好評を博した後、新作がソシャゲというのでがっくし来た人も多かった(自分もその一人)ので、これは素直に嬉しかったです。

さて、肝心のゲーム内容ですが、本作独自の戦闘システムであるブレイク・ブーストシステムがあげられます。ブレイクというのは、敵の弱点を攻撃するとシールド値を減らすと、敵がブレイクになって行動不能になるだけでなく、被ダメージが増えたりもするという要素です。

そこにブーストという、自身の行動を強化する要素と組み合わせて、効率よくブレイクを狙っていく、というのが基本の戦闘システムです。複雑そうに聞こえますが、パッと見の画像ですぐ分かる程度のものなので、そこまで難しくありません。

ただし、このブレイクを狙うのが基本でありかつ非常に重要で、どれだけブレイクを狙っていけるか、というのがゲームを楽に進めるコツです。また、どのタイミングでブレイクを狙うのか、というのも大事なので、コマンドRPGらしく、今どの行動を選ぶべきかの取捨選択が楽しめます。

また、もう一つ特徴的なのが、各キャラクター固有のコマンドです。例えば狩人のオーシュットであれば、敵を捕まえることができて、その捕まえた魔物を戦闘中にけしかけることによって、オーシュット一人で様々な役回りを持つことが可能に。その他薬師のキャスティであればアイテムを調合するなど、キャラの特性に応じた行動を取ることができます。

探索面はさらにユニークです。というのも、本作はNPCに対してプレイヤー側がなんらかのアクションを仕掛けることができます。例えば剣士であるヒカリは、NPCに大して試合を申し込むことができます。試合に勝利するとヒカリ専用の技を覚えられて、これによりヒカリは様々な役割を持つことができます。その他盗賊のソローネであれば住人に盗みを働けます。ただし、失敗すると関係性が悪くなることも…

と、懐かしさを覚える2Dドットを基調としつつ、3Dグラフィックの要素を取り入れた本作は、戦闘・探索ともにやれることが多く、プレイヤーごとに様々に楽しめます。また、キャラクターたちのシナリオも誰のシナリオから進めてもよく(レベル的に厳しいとかは当然ある)、文字通りOctopathの遊びに。ちなみにOctopathはタコではなく、Octoの8かつタコの8本足、そしてpathは道ということから作られた造語です。
参考サイトはこちら

サントラのPV

その他キャラとキャラと交差するクロスストーリーや、前作同様評判の高いBGMにも注目したいところ。特にBGMは「バトルエクステンド」という手法が取られており、ボス戦で各キャラクターのテーマ曲からシームレスにボス戦のBGMにつながる、ということで違和感なくゲームに浸れるというわけだ。

ナンバリング作品として見ても完璧に近く、ありとあらゆるものが正当に進化している(グラフィックもそう)。にもかかわらず、売上は前作よりも伸び悩んでいるようで、個人的にとても心苦しい。間違いなくいい作品に仕上がっているのに、手にとってもらえる機会が減ってしまったというのは悲しいことだ。

というわけで、ぜひ遊んでみてください。できればPC版かPS5版がおすすめ。というのも、Switchだとロード時間がそれなりにしっかりかかるので、まぁSteamの紹介記事だしSteamで遊んでくれれば問題ないかなという。

最後に個人的にお気に入りのキャラクターであるテメノスとソローネの紹介PVを掲載しておきます。テメノス、CV石田彰の胡散臭さが最高すぎるんですよね。シナリオも好き。テーマBGMの胡散臭さもいいんですよね。石田彰、まじではまり役で最高です。

ブレイブリーデフォルト2

こういうのでいいんだよ、こういうので。という王道RPG

ブレイブリーシリーズの2作目。正確にはセカンドがあるんですが、まぁ諸事情により本作が2作目という扱いでいいでしょう。

本作の特徴は、タイトルにもなっているブレイブとデフォルトというシステム。このブレイブというのは行動回数を増やせるシステムで、デフォルトという防御行動で溜まっていきます。戦略的にデフォルトとブレイブを組み合わせて戦闘するのが勝利への近道です。

と、ここまで書いてから、あれ、オクトラ2と似てない?と思った あなた。正解です。制作はチーム浅野と呼ばれる、浅野智也氏が両方ともプロデューサーの作品です。ただ、こちらのグラフィックはHD-2Dとは異なり、FF3のリメイクとか、そういう等身低めの3Dグラフィックスです。

さて、こちらの作品のもう一つの特徴はジョブの組み合わせです。オクトラ2よりも自由度が高く、全部で24からなるジョブを、メインジョブ・サブジョブと組み分けて使えます。

ジョブの特性、かなり強力なので、その長所を伸ばすように編成してあげたり、アビリティをセットすることでさらに強くなるという、ジョブの組み合わせの部分から楽しめます。僕自身も特定の超強力な組み合わせを思いついて試してみたところ、ドハマリしてめちゃくちゃ楽しかった思い出があります。

ストーリーラインも非常によく、奇をてらっていない感じがむしろ素晴らしかったです。JRPGファンにはぜひ遊んでほしい一作です。総合的な満足度はかなり高く、戦闘も楽しいです。特に組み合わせを考えているときが一番楽しくて、思い通りにできたときは快感です。

難易度的には、ジョブのレベルを上げないでいくとやや厳し目で、ジョブのレベルさえ上げてしまえばかなり簡単になる、という感じです。通常プレイでは程よい感じかなとは思います。ただ、上述したように、個人的にはジョブの組み合わせを考えるのが楽しすぎたので、そういったプレイングがおすすめかなぁ、と。

出来栄えとして高水準なので、こちらもぜひプレイしてみてください。

NieR Replicant ver.1.22474487139…

ニーアシリーズの一作目

一作目、とかいいつつ、ニーアシリーズはレプリカントとオートマタしかでてないんですけどね。一応リンカネもありましたか。

ニーアレプリカントといえば、そのストーリーとBGMが非常に人気のある作品です。自分もこの二つに特に惹かれました。

まずはBGM。これは本当に素晴らしい。岡部さんが音楽を担当しているのですが、イニシエノウタやカイネ、Ashes of Dramsなど名曲が揃い踏みです。その楽曲は、世界観が世界観なのでどれもテンションが上がるという楽曲ではありませんが、何度も聞きたくなる素晴らしい楽曲です。上に公式のサントラがあるので、一度聞いてみてください。

世界観が世界観なので、と言いましたが、主人公であるニーアは妹のヨナを蝕む不治の病・黒文病を治すために白の書とともに封印されし言葉を探す、というお話です。道中、マモノと呼ばれる存在がはびこっており、一筋縄にはいきません。

と、これ以上書くともう止まらなくなるのでここでストップします。とにかくストーリーと世界観、そしてBGMのよさで最後までやれること間違いなしです。

ではここまで触れてこなかった戦闘面はどうよ、ということですが、リメイク版でよくはなりました。テンポも早くなって単調さが減り、某ゼ◯ダみたいなギミックボスがいたり、あるいは探索中に唐突にバ◯オハザードみたいな視点になったり…

世界観自体は物悲しいですが、要所要所で遊びも忘れておらず、それに気がつくとちょっとだけ自己満足に浸れるかも。また、シンプルにグラフィックがよくなったことにより、悪名高い?釣りの難易度が下がったのも嬉しい点です。まぁ、個人的には前のキャラデザも好きだったので、グラフィックよくはなったけどという気持ちがないわけではないですが、これはこれで良リメイクなのでよしとしましょう。

と、ニーアレプリカント、個人的に世界観・ストーリーが好きなので、あまり満足に紹介ができません。用語の説明とかDODでね・・・という話をしはじめると、それだけで文字数が大変なことになるだけでなく、ネタバレすら踏み抜いてしまう事態に。

物悲しいけれど、どこか希望があるような。そんな作品が好きな人はぜひ遊んでみてください。

NieR:Automata

世界的な大ヒットを記録したニーアシリーズ2作目

ニーアオートマタ。まぁこれはもうめちゃくちゃ有名になりましたね。PS3のレプリカントを知ってる身からすると、こんな売れるの・・・?と未だに驚きを隠せません。AC6の売上を見たときと同じ驚きがまだあります。

本作は一応レプリカントとのつながりはありますが、レプリカントを知らなくても楽しめます。楽しめますが…個人的にはぜひレプリカントもプレイしてほしいので、レプリカント→オートマタ、オートマタ→レプリカント、どちらの順番でもいいので両方手にとってみてください。リメイク版含めてだとどっちの順番がいいのか悩ましいですね。レプリカント→オートマタ→レプリカントとかでもいいかも。

さて、ゲーム概要としては、公式ホームページにあるように、人類が月に逃げた未来の話です。地球は機械生命体と呼ばれる存在に圧倒されており、主人公である2Bもとい9Sは地球を取り戻すための部隊である「ヨルハ」に所属しており、機械生命体を倒して地球奪還しよう、という感じ。

前作からだいぶ毛色が変わりましたが、遥か未来というなので、一応地続きではあります。が、本当の本当に遥か未来なので、地続きではあるけどね、という感じです。

シリーズおなじみのイクラも

戦闘はプラチナゲームズが担当しています。ベヨネッタやヴァンキッシュなどで有名ですね。ヴァンキッシュ有名じゃなくない?というツッコミはお断りしています。

本作の特徴は、やはりケツ!いや他にもあるでしょ、と言われるかもしれませんが、ケツのおかげで個人的に売れた部分、あると思います。別にそれがメインじゃないですけど、女性人気もオートマタあることを考えればね。やはりエロスは重要な要素です。

そしてそうした取っ掛かりから入ってきたユーザーに対して、人によっては結構辛いお話を見せつける、というのがいい塩梅なんじゃないかなと思いますね。エロスと暗い話は相性がいい。ホラー系とかもエロと相性いいですからね。古事記にもそう書いてあります。あと人によっては目隠しがどストライクかもしれないですね。

ここまで肝心のゲーム内容の話を一切していませんが、PV乗せておくので、そちらで確認してみてください。基本的な紹介文は実はレプリカントとそこまで大差なくて、ストーリー部分とBGMがいいとうのは共通しています。個人的にはレプリカントの方がストーリー・BGMともに好みではありますが、オートマタも十分楽しみました。

後、本作のBGMに関して一ついうと、全部が岡部さん担当ではなく帆足圭吾さんや高橋邦幸、石濱翔さんといった方が参加されています。中でも帆足さんが作曲した遊園施設は、ゲーム中の雰囲気と相まって非常に素晴らしかった。

と、ここまで褒めてきましたが、悪い点もあります。一つはオートセーブに対応していないこと。個人的にはセーブすればいいじゃん、と思いますが、何回か手動セーブを忘れて痛い目をみました。懐かしい感覚です。あともう一つ、シューティング要素というのが入ってきて、これはまぁ、ヨコオタロウ氏の遊び心?なのかわかりませんが、ちょっとしんどい部分もあります。

ポッドをよしよしする2B

ただ、全体的に遊びやすい作品にもなっており、ストーリーもしんどいけど面白いです。廃墟風なのが好きな人にもおすすめ。実は細かい設定を把握するには攻略本(設定資料集)を買う必要があったりもしますが、なくてもある程度はわかるのでヨシ、です。気になる方は、ぜひ設定資料集まで読んでみてください。

ドラゴンクエスト11S

完全版ドラゴンクエスト11

ドラゴンクエスト11Sは、追加要素や遊びやすさががよりました完全版です。個人的に、フィールドのダッシュ機能が最高でした。

さて、内容はといえば、いつものドラゴンクエストの戦闘システムなのは安心安全といったところ。オーソドックスなコマンドRPGです。

本作は元々PS4と3DSで展開されていたものを、Sで一つにまとめたという都合があり、2D世界と3D世界、両方を冒険できます。加えて、その両方を冒険することによって、色々新要素なども遊べたり。

ドラゴンクエストらしい遊びはもちろんのこと、本作はストーリーも出来がよく、評判もいいです。実際自分も、ストーリーだけ見れば歴代作品でも良い出来栄えかな、と思います。特に前半~中盤にかけてがかなりよかったかなと。

ナンバリング的には11となっていますが、本作からいきなり入ってもしっかり楽しめます。オーソドックスなJRPGの流れを注ぎながらも遊びやすくなったので、ぜひ遊んでみてはいかが。

FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE

歴史に残る名作になっていてもよかった作品

FFシリーズの12作品目。今でこそ再評価がされていますが、発売当初はほんとひどいもんでした。めちゃくちゃ批判ばっかされていて、それでいてファミ通が40点満点だしたというので余計に叩かれたり。

ただし、本作は紛れもなく名作というか、ゲーム史に残るほど素晴らしい作品であったと個人的には思っています。従来のエンカウントして戦う、というシステムから一点、本作はシームレスにバトルになるように。公式的にはADB、アクティブディメンションバトルと言われています。画面の切り替えなど挟むこと無く戦闘ができる、というものです。

当時としてはそれなりに画期的で、どちらかといえばMMOの文脈に位置するようでしたが、従来のFFのシステムからガラリと変わってしまったことにより、とっつきにくさがでてしまった。加えて、ガンビットと呼ばれるシステム、これは事前に作戦を細かく指示できるのですが、そうした要素も難しそうと敬遠されてしまった要員に。

ただし、今述べたことはどれも本ゲームの面白い部分です。ガンビットは優先順位をつけて指示ができて、それ通りに行動してくれます。これの面白いところは優先度付けができるところで、例えば一番上に敵に戦うとしていて、二番目にHP40%以下の味方にケアル、とすると一生ケアルしてくれません。攻撃ばっかしちゃいます。と、考えることはあれど、従来の大雑把な作戦指示から一転、かなり細かい指示出しが可能に。

更に本作の自由度を増しているのがジョブシステムです。キャラクターにジョブをそれぞれ細かく設定することができて、それぞれに特徴を持った行動を取らせることができます。ジョブも二種類の組み合わせができるので、この組み合わせを考えるのも楽しいです。

そしてジョブシステムあるあるかもしれませんが、本作は比較的低レベルでも、ジョブを強くしていけばクリアできる、というのがよかった。個人的にも極限低レベルではないにしろ低レベルで遊んでいてとても楽しく遊べました。

とにかくこのジョブシステムとガンビットを用いたADBが秀逸で、ボス戦も敵との相性を考えたり戦略を練ることが非常に楽しい。従来と違うのは、ガンビットという都合上、どちらかと言えば事前に戦略を練って答え合わせをする、というような感じで、戦闘中に時間を止めてじっくり選択肢を考えるのではなく、戦闘して答えを模索し、ガンビットを整えて突撃する、というべきでしょうか。

あと細かいところですが、アイテムが本作強いよ、ということがわかっていないとちょっと厳しいところもあるかも。まぁちょっと脱線するのでこのあたりで。

と、戦闘面に関してはまさに革新的。今なお色褪せないどころか、個人的にはJRPGの中では傑作クラスの戦闘システムだと思っていて、これに比肩する作品は今なお少ないと思っています。ではなぜ不評だったのか。と考えると、恐らくFFが国民的ゲームだった、という事情に由来しています。

国民的ゲームは、言い換えれば遊びやすいゲームです。FF12は、当時2006年に発売されましたが、誰しもが手に取るゲームとしては複雑にすぎました。特に現代ではタンクとかアタッカーとか、そういった言葉は当たり前のように使われていますが、FF12もそうした役割分担をしっかりと言葉で明示した上で整えてやらないと楽しさがはっきりと分かりづらい、というのがあります。

もちろん、昔から壁役とかはあったでしょう。ただ、本作はヘイト管理なんかをしっかりやって、誰々に攻撃を吸ってもらってとかやらないといけない作品だった。国民的ゲームであるファイナルファンタジーにとって、それは重しだったのは間違いありませんし、今ほどゲームが一般的ではなかったので、その点も向かい風でした。

加えてもう一点、しばしば指摘されるストーリーもそうです。決して悪いストーリーではないのですが、わかりやすいストーリーではなかった。特に主人公であるヴァン、前半はきちんと主人公然としているものの、結構早い段階で主人公を卒業してしまうというか、前半は主人公ヴァン→後半は主人公アーシェ、というように変わるんですね。

あと、主人公ヴァンからアーシェへという構図も、今だと分かるんですが、やはりちょっとあっさりしてしまっている感はあるんですよね。特にヴァン、前半部分~中盤くらいはきちんと主人公してて、立場を踏まえてめちゃくちゃ成長してるんですが、成長しすぎてしまった結果影が薄くなってしまうという悲劇。

加えて群像劇となっており、場面が入れ替わったり、細かく説明がされないこともあります。その辺りはハントカタログを読めば分かるのですが、全員が全員読むわけでもなく。そうした欠点がありながらも、イヴァリースの世界はなお魅力です。他作品とは違った召喚獣たちがでてくるのも楽しいです。

とはいえ、ストーリーがというのは分かります。が、それでもなお間違いなく面白い作品であるのは確かで、再評価が進んでいるとはいえ、もっと評価されるべきだと思います。ファイナルファンタジーというのを取っ払って、位置作品として見れば間違いなく素晴らしいRPGです。PS2時代に本作が出たのは驚異的といってもいいでしょう。

マップの透過表示のように地味に嬉しい機能が追加

ゾディアックエイジでは、オリジナル版に比べて遊びやすく改良もされているので、より手に取りやすくなりました。最近のゲームよりも面白いというか、間違いなく強みがある作品です。こうした作品は時代を越えて色褪せず、楽しめるものです。ぜひこちらも手にとって遊んで見てほしい一作です。

ファイナルファンタジーXIII

FF12とは違った面白い戦闘がそこにある

FF12に続いてFF13とか、おいおい逆張りか?と思われるかもしれませんが、いやこれ本当に面白いんです。特に戦闘が。

本作の一番の特徴はオプティマシステムというもの。オプティマはロールを事前に組み合わせて戦闘中に切り替える、というものです。オプティマとロール、パルスファルシのルシがコクーンでパージか?というような感じになりますが、まぁ少し待ってください。

ロールは役割のことです。アタッカー、ブラスター、ディフェンダー、ヒーラー、エンハンサー、ジャマーの6種類があり、それらを事前に組み合わせてから戦闘に入るという感じです。パーティは最大3名で、例えばアタッカー、ブラスター、ブラスターというチェーンゲージを溜めるのに特化させたパーティで最初は挑んだり、あるいはエンハンサー、ジャマー、ヒーラーで防御主体でありながらも、バフ・デバフをかけて、というようなオプティマを準備したり。

こうした事前に準備したオプティマを戦闘中にガンガン入れ替えながら戦う、というのが本作の肝で、非常に楽しい点です。従来、役割は固定化しがちだったものを、戦闘中に入れ替えることで、キャラクター一体一体が色々とやる必要がでてきました。これにより、戦闘の奥深さが増しています。

一方欠点もあります。それは戦闘の速度がかなり速く、思考する時間があまりない、という点です。正確にいうとないわけではないのですが、この点はFF12とあるいは近いかもしれません。というのも、FF12はガンビットを事前に考えてから挑む楽しさがありましたが、FF13も、事前にオプティマを考えて、これこれこういう場面はディフェンダーで耐えないといけないからな…というように、相手に対してオプティマを入れ替える、要するにしっかり準備することによって、戦闘中に実際に思考する時間を減らす、というような動きになります。

この点に関していうと、FF13はボスに負けてもすぐにリトライができるので、恐らく意図されたものだろうと思います。これによって、ボスに何度も負けて、ここはこうした方がいいのかな?と自分でオプティマを入れ替えて、いざボス戦に挑んで勝てたときはめちゃくちゃ楽しい。他のRPGにはない戦闘が楽しめます。

一方でやはり、若干慣れが必要な戦闘であるというのは間違いありません。また、これが楽しくなってくるのが3人になってからなのですが、最初しばらく2人で、3人になってもまた2人になったりと正直ゲームの構成がよくないと感じられる場面はたしかにあります。ここは間違いなく悪い点というか、もう少しなんとかすべきだったでしょう。

また、ストーリーに関しても用語が多いと文句を言われます。が、個人的に、あまり実名出すと角が立ちますが、デスストランディングとかも大概なのになんでそっち言われないでFF13ばっか言われてんの?って思っちゃうので、確かに用語が多いのはその通りだけれども、なんとなく、FF13をくさすために言われているようで個人的には悲しいです。

なにはともあれ、欠点は確かにあります。上述した通り、面白くなるまではっきりいって遅いです。この点はどうしようもありませんし、この点で辞めたと言われてもしょうがないです。ただ、それさえ乗り越えれば日本を代表する戦闘システムの一つだとも思っています。ぜひこの機会に、自分自身の目で本当に面白いのか、それとも評判通りの作品なのかを確かめてみてください。

あと、一本道批判もよく聞かれますが、いうほど前の街戻るか?と思わなくはないです。まぁここはプレイスタイルでしょう。とりあえず、安いのでぜひ遊んでみてください。ただ、プレイレビューを見るとPC環境によっては遊びづらいようです。そういうところだよスクエニ。安心して勧めさせてくれ作品を。

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